紳士を育てる人間教育

 本学園は、キリストが人々に示した理想的な人間像を、生徒一人ひとりの中に実現することを教育目標として掲げています。

 明星の創立者であり、初代校長のヨゼフ・ウォルフ先生は“Gentleman”という言葉で、その理想的な人間像をたびたび表現されてきました。その人間像とは、神の御前に自らの弱さを認める謙虚さを持ちながら、絶えず自分の人格の陶冶を心がけ、また同時に他者の尊厳を認めることができる人であり、それゆえ自分に不利な事柄もあえて引き受ける寛容さを持つ人のことです。本校では、理想社会の実現のために社会のあらゆる分野でその核となって指導的リーダーとして活躍し、他者のために働き得る人材を育てる教育を進めています。

「あなたの神である主を愛しなさい」、「隣人を自分のように愛しなさい」

(マタイ福音書22章37,39節)

初代校長のヨゼフ・ウォルフ先生
初代校長のヨゼフ・ウォルフ先生
撮影:写真部
明星紳士
  • ○礼儀を大切にします
     人は他者と関わりながら生きていきます。他者を大切にするためには、まず、挨拶や身 だしなみに注意を払うことは大切であることを教えていきます。
  • ○「家庭の精神」を大切にします
     「家庭」はどこよりも心を落ち着かせることのできる場所です。受容と愛の雰囲気に満 たされた場所でもあります。学校も家庭の延長となり、心を開き、受容し合い、尊厳と誠 実と対話を大切にしながら人間関係を築いていきます。
  • ○奉仕、正義、平和を目指します
     社会の問題に関心を持ち、勇気をもって解決法を探ります。奉仕活動や体験学習を通し てそれらを体得していきます。
  • ○適応性と刷新・変革を目指します
     多様化する社会にあって、違いを受け入れ、真理の探究に献身する美徳は、対話、合意、 チームワークになくてはならないものです。社会を構成する多様な背景を持つ人々と意 図的に結びつけ、これらの美徳を育てるように努めます。